硬質クロムめっき皮膜中に6価クロムは含有されていますか?
硬質クロムめっきは電気により、6価クロムを0価のクロムに還元し、金属クロムとして析出しています。よって6価クロムめっき皮膜中には6価クロムは含有されておりません。
弊社にて硬質クロムめっきしたテストピースを、『東京都鍍金工業組合 環境科学研究所』にての溶出試験において検出されておりません。詳細については PDFファイル を参照してください。

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硬質クロムめっきはRoHS指令対象ですか?
6価クロムを含有する皮膜製品がRoHS指令対象ですので、硬質クロムめっきは金属クロムであり、前述の通り、6価クロムを含有していませんので、クロムめっき製品は、RoHS指令の対象外となります。
硬質クロムめっきと装飾クロムめっきの違いは?
硬質クロムめっきと装飾クロムめっきの皮膜組成はどちらも金属クロムです。装飾クロムめっきは光沢などの外観を目的としためっきです。硬質クロムめっき硬度や耐摩耗性を目的とした機能めっきです。
クロムめっきとクロメート処理の違いは?
クロメート処理とは化成処理皮膜です。亜鉛めっき等の耐食性を高めるために、亜鉛めっき後に6価クロムを主成分とした溶液に浸漬させ、自己修復作用をもった皮膜を形成させます。近年では環境負荷を考え、3価クロムを主成分としたクロメート処理に移行しつつあります。
アルミニウム材に硬質クロムめっきはできますか?
はい、できます。ほとんどのアルミニウム材に対して、硬質クロムめっきは可能です。特にアルミロールに対しては、硬質クロムめっきの厚めっき加工をし、グラインダー研磨加工し、ロール精度『0.01~2mm』の加工に対応できます。 アルミニウム材の場合、硬質クロムめっきのクラックを通して、アルミ素地の腐食が進行しやすいため、下地めっきとして、無電解ニッケルめっき加工後、硬質クロムめっきを進めております。
加工対象製品に、硬質クロムめっき加工されている製品を再び硬質クロムめっき加工は可能ですか?
再めっき加工は可能です。硬質クロムめっきを剥離する場合は『(1)塩酸浴に浸漬させる (2)グラインダー研磨 (3)アルカリ浴、もしくはめっき液中にて陽極処理』の方法でできます。素材や表面処理によって剥離方法を選択し、再度、硬質クロムめっきをします。
工場見学は可能ですか?
機密保持の観点がありますので、ご相談ください。
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