自社内でのめっき液の適正管理

2020年07月15日

めっき液は適正な濃度に保っておかなければ光沢が無くなったり、図1のようにめっき面にザラツキが出来て、平滑なめっきが得られなくなります。

図1.ザラツキのあるめっき(マイクロスコープ観察)

弊社ではこういった問題が起こらないよう、自社内で定期的にめっき液の分析を行い、めっき液の適正管理を実施しています。

分析例:鉄分
弊社ではJIS K 0102:2019 工場排水試験方法に規定されている、フェナントロリン吸光光度法を利用してめっき液中の鉄分量を測定しています。
鉄分とフェナントロリンを反応させると赤色に発色します。
図2では濃度既知の鉄標準液を調整し、それぞれ0~5μg/mLとしています。鉄分濃度が高いほどフェナントロリンと反応させたときに濃い赤色を示します。

図2.鉄分濃度ごとに調整した試料
(左から5μg/mL、4μg/mL、3μg/mL、2μg/mL、1μg/mL、0μg/mL)

この溶液の吸光度を分光光度計で測定し、図3の検量線を作成します。

図3.鉄フェナントロリン錯体の510nmにおける吸光度の検量線

例えば、1000倍に薄めためっき液に各種薬品を加え、フェナントロリンと反応させて、分光光度計で測定したときに、吸光度が0.4を示した場合、図3の検量線から
鉄分濃度 = 2μg/mL×1000 = 2g/L
と判断できます。

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